「The First RK」 (2002/11/19・2003/06/22改訂)



(惑星「New Earth」開拓移民団の資料より抜粋)−−−−−−−−−−−−−−−

個体名・「ナチァーラ(Начало)」。A.S.0010、最初に覚醒したRK(#07)。


遺跡に残された記録情報の解析から、生物としての特性などある程度の情報は得られていたとはいえ、「未知の生物」に変わりはないRK。その最初の実験用個体として覚醒させられたのが彼女である。

当初はまさに「実験動物」としての扱いであった。生活空間は厳重に隔離され、首輪にも万一にそなえ遠隔操作による自爆装置が取り付けられていた。
・・・しかし、RKの専任で彼女の世話をしていた若い研究員は、彼女の従順さと知能ポテンシャルの高さに気づく。
彼の提言によって、犬と人間の心理調査結果をRKに当てはめた結果、驚くべきことに97%以上がいずれかの特徴に合致。これによってRKの心理面の研究は飛躍的に進んだ。
また、彼の教育の結果、彼女は数ヵ月後には「会話による人間との意思疎通」が可能となり、2年が過ぎる頃には人間の少女程度のコミュニケーション能力を得る。
彼女は首輪を外され、研究員の強い希望もあって、彼と生活を共にし「一般社会」を体験していくこととなる。

その後も、主に心理的・生理学的側面からの調査研究がなされ、非常に高い反射神経、耐G/耐熱/耐寒能力、三次元空間把握能力など、その驚くべきポテンシャルが明らかになっていく。

A.S.0027、彼女は天寿を全うし老衰で死去。享年19歳。(※代謝率から逆算した年齢)
遺体は解剖され、その調査結果はまた、RKの研究に多大な足跡を残した。

後にも先にもただ一頭の、「戦いを知らないRK」。それが彼女であった。
「戦闘兵器」としてのポテンシャルの高さは、彼女の研究成果を元に覚醒した、後継のRKたちによって明かされるところとなる。

 

その後、研究員は、#07を失った悲しみを乗り越え、もう一頭のRKを育てあげる。
そのRK・・・#26は、「Nase戦役・Operation RAY KUDRYAVKA X Again」で多大なる戦果を挙げ、キールームの破壊によって戦争を終結に導いた。

しかし、研究員は作戦開始直後に受けた総攻撃によって基地もろとも消滅、戦死した・・・と、記録には残っている。


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●解説:
 A.S.0010〜0027、天寿を全うした唯一?のRKです。

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●参考:
ナチァーラ(Начало) : ロシア語で「始め、発端」の意。

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●Copyright:
 ・ 2002〜2003 by GK2.(二次創作でCopyrightもなにも・・・(汗))