九頭龍退魔伝・イントロダクション (2003/09/19)


  ・・・

  もう暦にも残っていない、はるかな昔のことじゃ。
  わしらの遠いご先祖様は、遥か彼方の地より、長い長い旅路を経てこの地にたどり着いたという。
  ・・・しかし、この地には巨大な「魔」が巣食っておった。
  その「魔」は、かつてこの地に暮らしていた人々を滅ぼし、今またすべての民を滅ぼそうと暴れ始めた。
  それは七日七晩におよび、たくさんの人々が死んだという。
  ・・・もはや人々はただ、神に祈るしかなかったそうじゃ。

  その時、人々の祈りが通じたのか、あの月に眠っていた、「善き神」が目覚めたのじゃ。
  神様は犬と童の姿を併せ持ち、人々の願いを聞き入れ「魔」を退治したという。
  しかし、その神様もまた、二度と還る事はなかった・・・・・・


  遠い遠い、昔の話じゃ。

  ・・・


時代は流れ、現代・・・A.S.2003(星暦2003年/平和15年)。
かつて「NEW EARTH」と呼ばれた星・・・"地球"。
"日本"の小さな田舎町・網津(あみつ)町。

その町には、一つの伝説とそれにまつわる小さな神社があった。
遥かな昔、自らの命と引き換えに魔を封じたという神の伝説。
そして、その神を祀る神社、「九頭龍神社」。

ある時、この村を落雷が襲い、裏山の小さな崖が崩れ落ちた。
そしてこの日を境に、九頭龍神社の跡取り娘、風香(ふうか)の周りに、不思議な事件が起こり始める。


・・・それは、あの伝説の再来を告げる、きっかけに過ぎなかった。

 


●基本設定(暫定版)

・九頭龍 風香(くずりゅう ふうか)
 私立那瀬(なせ)中学校2年生、14歳、女。身長142cm、体重およびスリーサイズは極秘。名前のとおり、「九頭龍神社」の跡取り娘。
 額の「巻き毛」と耳横の「くせ毛」が特徴。特に耳横のくせ毛は、遠目にはまるで「犬の垂れ耳」のようにも見える。
 勉強はそこそこだがスポーツは万能。いつも箒を持って境内を掃除しているためか、特に腕っぷしが強い。
 ニックネームは「ふーか」または「わんこ」、一人称は「ボク」、二人称は「キミ」。
 性格は元気で陽気な楽天家。他人受けもよく友達も多い。
 普段着は制服と同じく、サスペンダーつきスカート+スパッツが多い。境内では巫女姿。

 神社の跡取り娘とはいえ、ごく普通の少女であった彼女だが、ある事件をきっかけに大きな運命の渦に巻き込まれていくことになる。
 長い年月を経て破れ始めた「封印」から漏れ出した「魔」。その「魔」が彼女を襲ったとき、眠っていた彼女の「力」が目覚める。
 古文書にある「神の恵み有る者」・・・「有恵の御姿(あるけいのみすがた)」。かつてこの地を護った神と同じ、半獣半人の姿と力。
 「魔」がその力を示すとき、九頭龍の血筋から「有恵の者」が現われ、これを退治してきたという。
 そして今、「有恵」の姿と力を得た風香もまた、退魔師として「魔」と戦う宿命を帯びるのである。

・九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)
 網津町の北のはずれ、小さな丘の中腹にある小さな神社。他のどの神社とも異なる「神」を祀っている。
 犬と童の姿をあわせ持つその「神」は、自らの命と引き換えに、この地に現われた「魔」を退治した・・・という伝説が残っている。
 小さな社だが、境内の狛犬に他の神社とは異なる一本の「巻き毛」があることから、「巻き毛さん」と呼ばれ親しまれている。

・私立那瀬(なせ)中学校
 風香の通う私立中学。理事長は風香の伯父にあたる。
 制服はベレー帽+サスペンダーつきフレアースカート(冬はこれにジャケットとスパッツがつく)。

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●解説:
ついにやってしまいました、完全オリジナル設定。(笑)
なんか本編とは全くの別世界に・・・・・・いいのかなぁ(^^;)

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●参考:
・九頭竜 風香 → くずりゅう ふうか → くずりゅふか → クドリャフカ
・有恵 → あるけい → アールケイ → RK
・網津 → あみつ → AMITSU → A.M.T.S.
・那瀬 → なせ → Nase

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●Copyright:
 ・ 2003 by GK2.(二次創作でCopyrightもなにも・・・(汗))