CRK -もう一人のクドリャフカ- (2002/11/10・2003/06/22改訂)


●第1部における設定

[セーピアについて]

(建前上は)特機部門の博士「(氏名X)」による、「RK強化計画(plan RKR(RK-Reinforced))」の試作2号機。
形式名は「CRK(Cybernetic organaized RK)」。「RK-01 KUDRYAVKA」のような制式ナンバー/呼称はない。

セーピアの「正体」は、先行量産型RK-01の一体・・・(未定事件名A)の知られざる生き残りである。
作戦中、敵部隊に拉致された特機部門の博士「(氏名X)」の奪還のため、作戦エリアを外れ予定外の深部にまで侵入した3体のRKは、それぞれが敵地内で孤立。
彼女以外は(氏名X)博士同様、敵部隊に拉致されてしまう。
彼女は、(氏名X)の発見と敵部隊からの奪還に成功するが、狙撃兵から博士をかばって大破(=重傷を負う)。
彼女に亡くした愛娘の面影を看て取った(氏名X)博士は、彼女をかならず救うと決意し、薬物による生命凍結措置をほどこす。
(氏名X)博士は自軍に救出されるが、その際、彼女(の頭部)を収めたカプセルを手荷物として隠し持ち帰還する。
その直後、敵に拉致されたRKからの技術流出をおそれた軍部は、戦術生物兵器によって、RKもろとも作戦地域一帯を壊滅させる。
・・・後の(未定事件名A)である。

(氏名X)博士は、その能力を認められながらも異端視されている「マッドサイエンティスト」であった。彼はA.M.T.S.を無断使用して、彼女をサイボーグとして蘇らせ、「CRK #02」という型番と愛娘の名「セーピア」を与える。
彼女の機械部分には、AF系無人機動兵器のテクノロジーが流用され、RK系の生体組織とはナノマシンを「緩衝材」として結合されている。その意味では、彼女はRK系生体兵器とAF系無人機動兵器との「混血」であるとも言える。
なお、CRK #02という型番はダミーである。「セーピアは"RKサイボーグ化(強化)計画"の2号機であり、1号機は失敗に終わった」という、もっともらしい理由付けをすることで、軍部に警戒させまいという(氏名X)博士の画策であり、親心なのだ。

パーフェクトサイボーグ体として「生まれ変わった」セーピアは、RKとしてはそろそろ能力の低下をきたす年齢(9歳)であったが、機械の力によって、ふたたびRKを上回る戦闘能力を得る。
しかし、皮肉にもその「功績」を買われ、(氏名X)博士は強制されて2体の(起動前の)RKをCRKに改造することとなる。
それが、#03・クラスニーと、#04・スィニィである。

 #03・クラスニーは蘇生されるが、ある時、自らが「生体改造の実験台」とされたことを知る。
 復讐の念に駆られた彼女は、"Operation RAY KUDRYAVKA X"作戦中に離反。A.M.T.S.陣営に寝返ることとなる・・・
 メインコアの前で、彼女の前に立ちはだかるクラスニー。セーピアは葛藤するが、シェスティを先へ進めるため彼女と対峙することになる。

彼女はRKの中でも年長者であり、また過酷な運命を経験しているため、他のRKよりも大人びた性格をしている。
常に冷静沈着で、取り乱すこともないように見える・・・だがしかし、その秘めた胸の奥には、誰よりも脆く優しい心があるのだ。


セーピアは、(氏名X)博士の日記から、自分が(未定事件名A)の人知れぬ生き残りであることを知る。・・・そして、親友たちがあの事件で、「友軍によって殺された」ことも。
彼女は、自分だけが生き残ったことに深い後ろめたさを感じるとともに、作戦のためなら自分たちを消すことも厭わない軍中枢部に対し、深い疑念を抱いている。
・・・しかし、その軍には、何も知らないRK(なかま)達が属しているのだ。
「軍の"汚点"である(未定事件名A)の生き残り」という事実を隠しながら(知れれば、口封じのための暗殺は免れないだろう・・・)、彼女は「もう誰にも、RK(なかま)たちを殺させはしない」と心に誓う。

それゆえ、他のRKを巻き込みたくない彼女は、「正体」を知られた時を考え、他のRKとは関係的な距離を置こうとする。
しかし、共同作戦時には、我が身を挺してでも他のRKを助けようとするのである。

RK-01/26・シェスティは、そんなセーピアを気遣い、何かと気にかけていたが、ある時セーピアの「正体」と苦悩を知る。
そして、彼女ははっきりと言い切った。
「キミがボクたちのために命を賭けてくれるように、ボクだってキミのために命を賭けたって惜しくないよ」と。

・・・セーピアはシェスティによって、ようやく「心の安らぎ」を得たのである。


[装備について]
RKエクステンションは、専用にチューニングされたものを使用。機動性は若干向上している。
CRK本体と専用エクステンションは、腰部右側面にある固定ラッチで接続される。RKと異なり両腕がフリーにできるため、ブレードを両腕に装備。広範囲への近接攻撃が可能となっている。
(RKエクステンションが身体に対しオフセット装着されているが、そもそもエネルギーを後方に排出して前方推進力を得て翼で揚力を作っているわけでは「ない」ため、機動に関して問題は生じない)

ラピッドショットの同時射出数が増加(5WAY)されているとともに、若干の収束調整が可能。
レイのロック数は「4ロック×2チャンネル」となっている。RKのレイとは"素材"自体が異なり、実効攻撃力よりも衝撃力を重視。このため、ロック4発でノックバックを起こすことができる。ノックバックをつないで相手の攻撃を封じ込めるのが基本戦闘パターン。
RKにCRKのエクステンションを与えても、扱いきれない(機動が雑になり、1チャンネル=4ロックしか行えない)ため意味はない。

CRKの頭部フェアリング(ベレー帽状の部分)は、RKの帽子(単なる防護衣)とは異なり、それ自体が戦闘装備の一つである。
側頭部には索敵レーダーが装備されており、情報は概念伝達でCRKの脳に伝えられる。
おさげにあたる部分の先端はイオン励起ユニットであり、通常は丸く発光している。この部分は根元からある程度自由に動かすことができ、接触した相手に電気的・物理的な衝撃を与える近接兵器でもある(アースシェイカー)。また、出力をオーバードライブさせることで、緊急加速用ブーストとして機能する(RKエクステンションのブーストダッシュ機能と合わせ、RKの1.75倍(出力比)での緊急機動が可能となる)。

CRKの名前は、色名をもとに名付けられている。
#02の名前は開発者(氏名X)の愛娘の名前だが、それ以降は彼女の名前にちなんで色名を元に命名されている。

No. 個体名 髪の色
#01
「実験の失敗により喪失」(※表向きの理由であり、実在しない)
#02 セーピア セピア
#03 クラスニー
#04 スィニィ


●第2部における設定

(惑星「New Earth」開拓移民団の資料より抜粋)−−−−−−−−−−−−−−−

[CRK #02・セーピア/ストレルカ]

RKの脳を使用した(と思われる)サイボーグ体。
本作戦では別ルートより侵攻、なかば「囮」として、敵戦力を分散させつつもキールームを目指す。

脳以外を完全に人工物に置き換えた「パーフェクトサイボーグ体」だが、外見上はRKと大きな相違はなく、動作やその性質においても生物(=RK)並の自然さを保っているうえ、その能力はRKを上回っている。一部の研究者からは解体解析を望む声も挙がっているが、CRK自体が貴重な存在であること(稼働中の#02;セーピア以外には、大破状態で発見された一体(#03)と冷凍保管状態の一体(#04)しか発見されていない)、今までにもRKエクステンション等の分解解析に失敗していることなどから、実現には至っていない。
(実際、大破状態で発見された#03は解体解析を試みられたが、さしたる成果も得られていない。)

性格的には特にRKと変わるところはないが、RKに比べ若干精神的に不安定な要素が見受けられる(トラウマや感情の鬱屈等)のは、人類のサイボーグ兵士でも見られる現象である。このことから、CRKはRKから計画的に開発されたものではなく、大破したRKから蘇生・改造を施された可能性が高い。

寿命は不明だが、脳幹代謝率の変動などから推測した限りでは、RKよりさらに短く10〜12年程度と思われる。

CRKは、RKに先行する切り込み隊長(使い捨ての・・・)として開発された可能性が高い。
それを知ってか知らずか、CRKは他のRKとは関係的な距離を置こうとする一方、RKとの共同作戦においては我が身を挺してRKを守ろうとする傾向がある。対してRKの方も、そんなCRKを気にかけているらしく、時にRKがCRKをいたわり、慰めているような行動も見受けられる。RKの高度な社会性を伺い知ることができるエピソードと言えよう。
(特に、RK #26(シェスティ)とCRK #02(セーピア)の間には、なんらかの特異な関係があるものと推測される。)


[装備について]
RKエクステンションは専用のものを使用。機動性は若干向上している。
CRK本体と専用エクステンションは、腰部右側面にある固定ラッチで接続される。RKと異なり両腕がフリーにできるため、レイディアントソードを両腕に装備。広範囲への近接攻撃が可能となっている。
ラピッドショットの同時射出数が増加(5WAY)されているとともに、若干の収束調整が可能。
レイのロック数は「4ロック×2チャンネル」となっている。RKのレイとは素材(?)自体が異なり、実効攻撃力よりも衝撃力を重視。このため、ロック4発でノックバックを起こすことができる。ノックバックをつないで相手の攻撃を封じ込めるのが基本戦闘パターン。
両腕で投擲できるため、ディスラプターも2連装。サイズの関係で総攻撃力は同じ(1/2×2本)。
(※この作戦では、RK&CRKは、同時に発掘された「KUDRYAVKA A.D.」用のディスラプターを所持して出撃している)
RKにCRKのエクステンションを与えても、扱いきれない(機動が雑になり、1チャンネル=4ロックしか行えない)ため意味はない。

なお、RK+エクステンションの総称をクドリャフカと呼称する(※)が、CRK+専用エクステンションを総称してストレルカと呼ぶ。
クドリャフカは実際に遺跡から発見された呼称だが、ストレルカは人類側が便宜上つけた名前である。
(※第一部との呼称の違いは、資料の散逸による移民団の「勘違い」から来ている)

CRKは、人工冬眠チャンバーにあった名称、および身に付けていた認識票(DOG TAG)から、個体名が判明している。

No. 個体名 髪の色
#01
(発見されていない)
#02 セーピア セピア
#03 クラスニー
#04 スィニィ

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●解説:
オレ設定オリジナルキャラ「CRK」です。
「RAY-KUDRYAVKA X」BBS・アーティクル#67:「Talking of Burning」 氏の第2機体案をモチーフに「オレ設定」 しました。

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●参考:
 ・クドリャフカ=「巻き毛」スプートニク1号に乗ったライカ犬の名前(愛称?)
 ・ストレルカ=「小さな矢」スプートニク2号に乗ったライカ犬の一頭の名前(もう一頭がベルカ(=「栗鼠」))
 ・CRK=ybanetic organized RK(造語)

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●Copyright:
 ・ 2002〜2003 by GK2.(二次創作でCopyrightもなにも・・・(汗))